
手作りフードの分量
手作りフードを与える時には、分量に気を使うことも大切です。
手作りフードの分量は、犬によって違います。
主に体重です。
それに加えてライフステージによってもフードの分量が違ってきます。
- 子犬
- 妊娠中
- 授乳中
- 高齢犬
- 肥満
- 疾患がある
同じ体重でも、これらのライフステージや犬の状況によって手作りフードの分量が違ってきます。
手作りフードの分量を考える時には、食品の栄養成分表などがあると便利です。
手作りフードの分量を考える時に、栄養バランスについても考えなければいけません。
手作りフードの栄養バランスを考える時に、主には3つの分量について考えます。
- エネルギー(カロリー)の分量
- タンパク質の分量
- 炭水化物の分量
それぞれの栄養バランスについて詳しく見てみましょう。
エネルギー(カロリー)の分量
エネルギー(カロリー)の分量は、犬の体重やライフステージによって違います。
例えば、5歳で10kgのミニチュアダックス君。
(肥満でも痩せすぎでもなく、普通の体格とします。)
1日の必要なカロリーは約630kcalです。

栄養学的な計算式があるのですが、ややこしいのでここでは割愛します。
知りたい方はエネルギー要求量などで検索してください。
ここでは簡単に計算してもらうために、小数点は四捨五入しています。
タンパク質の分量
1日に必要なタンパク質の分量も、犬の体重やライフステージによって違います。
1日に必要なタンパク質の分量は、その犬の必要とするカロリーから計算します。
5歳で10kgのミニチュアダックス君の場合、1日に必要なカロリーが約630kcalなので、タンパク質の分量は約37.8gになります。
タンパク質37.8gというと、生の鶏もも肉なら約228g必要です。
このタンパク質のカロリーは約465kcalです。
焼いた後で測ったり、皮なしの場合は異なります。
手作りフードのために、私は鹿肉などジビエをお取り寄せしています。
人間でも食べられる品質でありながら、飲食店などに卸すには規格外となってしまった肉なのでお得です。
私はここで購入しています。
炭水化物の分量
犬は肉食なので炭水化物がいらないというのは間違いで、炭水化物も手作りフードには必要です。
炭水化物にはエネルギー摂取や食物繊維を取るという役割があります。
ただ、私たち人間のように炭水化物が主食ではありません。
犬の手作りフードの分量を計算する時に、総カロリーからたんぱく質のカロリーを引いた部分で足りない分を炭水化物からとります。
5歳で10kgのミニチュアダックス君を例に考えてみると、
1日に必要なカロリーが630kcal
1日に必要なタンパク質量が37.8g
そのカロリーが465kcal
630-465=165
炭水化物から165kcal分をとるのが適正な分量になります。
ビタミン・ミネラルの分量
ビタミン・ミネラルの分量については、計算がかなり難しくなるので、サプリメントで補うのが一般的になっています。
(全日本動物専門教育協会より)
手作りフードの分量まとめ
手作りフードの分量は、慣れるまではグラムを測ったりすることも必要です。
ドライフードと比べて手間がかかります。
でも、栄養バランスが崩れた食事を長く続けていると、犬の健康を損なってしまう危険があります。
栄養バランスを大切にし、素敵な食生活を楽しんでくださいね。
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